歴史

1981年,現在のJEITAの前身の(社)日本電子工業振興協会(JEIDA:Japan Electronics Industry Development Association,通称「電子協」)に音声分科会が設立されました。当時は,音声分析,認識,合成の基本的な技術開発が進み,限られた領域ではありましたが,電話系音声認識装置,新聞の校閲用音声合成装置などが開発され,音声認識合成技術の産業応用の萌芽期にありました。分科会の設立目的は,標準化活動などを通じた技術領域の産業振興にありました。しかし当初は,標準化よりも,技術開発の促進,産業振興に主眼をおいた活動を行い,関連企業,大学などの研究機関が利用できる標準音声データベース,騒音データベースなどの構築と公開などで大きな貢献を果たしてきました。

JEIDAでは,何度かの名称変更がありましたが,継続して産業振興のため,音声データ構築とその配布活動,調査研究,評価方法とその標準化検討を実施しました。2000年11月1日に電子協は,日本電子機械工業会(EIAJ)と統合し,新たに,電子情報技術産業協会(JEITA)が設立されました。音声入出力方式標準化専門委員会は,メンバー,その役割を,継承し,JEITAでの活動を開始,現在にいたっています。

参画企業

JEIDA内の組織設立以来,我が国の音声技術に関連するほぼすべての企業が参画し,若干の変化はありましたが,現在も,約15社の企業がメンバーとして参画し,委員会活動を推進しています。

また,委員長には,中立の立場と高い技術的見識をお持ちの大学教授に就任いただいています。歴代の委員長を以下に示します。(発足当時の分科会では「主査」)

歴代委員長
板橋 秀一筑波大学(当時)1982-2002
田中 和世筑波大学2002-2010
中嶌 信弥国士舘大学2010-

組織

発足当時から音声認識技術合成技術を中心に活動を行ってきましたが,個別の検討課題が増えたことを受け,委員会内に

  • 音声認識グループ
  • 音声合成グループ
を組織しそれぞれに,主査を置き,個別の検討を推進しています。

更新:2012年1月22日